節税できて高級食材も楽しめるふるさと納税
ふるさと納税に申し込んだ経験のある人は、かなり多いのではないでしょうか。
ふるさと納税というのは、地方税法等の改正によって2008年5月からスタートした制度で、人口が減少している地域の税収の減少に対応し、大都市と地方の格差を是正することを目的としています。
この制度では、自分が生まれ育った故郷に貢献するだけではなくて、応援したいと思う自治体自由に選ぶこともできます。
ふるさと納税をすると、税金の控除が受けられるだけではなくて、各地の名産品を返礼品として受け取ることができます。
普段買えない高級食材も子どもと堪能できるのがふるさと納税の魅力
レタスクラブが2021年9月に23〜50歳の子育て主婦を対象に行なったアンケートによると、「今までにふるさと納税をしたことがある」と回答した女性は全体の43.4%でした。
ふるさと納税に人気があるのは、納税をすることによって普段は買えないような高級食材を子どもと一緒に堪能できるからです。
返礼品の中で特に人気が高いのは「肉」「魚介類」「果物」などです。
普段食卓にのぼることのないブランド名のついたお肉などは、家族全員で楽しめるため、リピートする人も多いようです。
山形県米沢市の米沢牛はもちろんのこと、鹿児島県南さつま市の鹿児島県産豚、秋田県能代市の放し飼い白神地鶏なども人気があります。
魚介類でいえば、北海道紋別市のオホーツク産ホタテや長崎県松浦市の生き車海老なども好評です。
返礼品は食料品に限らず、例えば東京都品川区の場合には非売品のキャラグッズが返礼品として送られてきます。
変わったところでは、兵庫県加西市のアラジングラファイトトースターや長崎県波佐見市の波佐見焼(はさみやき)などもあります。
波佐見焼の歴史は古く、大村藩主であった大村喜前が慶長の役から帰国する際に同行した陶工が慶長3年に窯を築いたのが発端と言われていますので、400年以上続いていることになります。
特に、コロナの影響で以前のように旅行に出かけられなくなったことから、国内のさまざまな地方自治体に興味を持つようになり、ふるさと納税を始めたという人もたくさんいます。
ふるさと納税の中には失敗談も
ふるさと納税の中には、笑えるような失敗談もあります。
ポイント還元を狙って一度に限度額まで購入したら、魚と肉が冷凍庫に入りきらないほど届き、果物も冷蔵庫に入らず途方に暮れてしまったという人もいます。
中には注文してから半年先に届くみかんなどのような食品もあり、注文したことをすっかり忘れて新しく買ってしまったという失敗談も見かけられます。
ふるさと納税は、時間的な余裕を持って返礼品を選ぶようにした方が良さそうです。